うたわれ小ネタ

*短文寄せ集め

*妹達+オボロのいつもの組み合わせ
*夏の暑い時期に書いた暑いよネタ

「あっついよぉ〜」
「……ぅにゅ」
「ユズハ、部屋に戻らなくて大丈夫なのか」
「……はい。木陰に居る方が…風と土が気持ちいいから……」
「オボロ兄さまは、涼しそうでいいなぁ」
「何がだ」
「えぇ〜だって、オボロ兄様の服、すっごく涼しそうだもん」
「ん」
「……そう言われてもな……動きやすさを重視してあるだけだぞ」
「よ〜し!カミュ、脱いじゃお!」
「アルルゥも脱ぐ」
「……服を、脱ぐのですか?」
「そう!……この着物一枚脱いだら、私だってオボロ兄さまくらい涼しい格好に……」
「……止めとけ。お前、一応皇女だろ。はしたないだろうが」
「え……。オボロ兄さまからそんなこと言われるなんて……」
「……あのなぁ……」
「でも、だって!暑いんだもんっ!」
「………(もぞもぞ)」←もう脱ぎ始めている
「お前等な、ユズハと一緒に扇いで貰っておいて、贅沢だぞ。俺はユズハを扇いでやってるのであって、お前等はついでだぞ」
「……お兄さま……ユズハは大丈夫です。だから…アルちゃんとカミュちゃんを……扇いであげて」
「……ユズハ……!」
「あ、ごめんね、ユズっち!いいのいいの!暑い時にはつい、あつい〜って言いたくなっちゃうだけだから!」
「……そうなのですか……?」
「オボロ!もっと扇ぐ!」
「……容赦ないな、お前」
「……ねぇねぇ、オボロ兄さまぁ〜。ちょっとだけ、ちょっとだけだから……着物脱いでていいでしょ〜〜!」
「……勝手にしろ。後でウルトリィやムントに何言われても、俺は知らんからな」


*七夕ネタ

「短冊に願い事を書いて吊るすんだぞ」
「星に願うなんて、素敵な慣わしですね」
「ひとつしか、ダメ?」
「そうだな、一つだけだ」
「一つだけかぁ。カミュ、いっぱいお願い事あるのにどうしよう…」
「……一つだけの…お願い…」
「一つだけ…うーん、一つ…うー……某、こういった事を決めるのは苦手であります…」
「若大将の願い事は、見なくても分かるぜ」
「貴様の願い事こそ、見なくても分かる」
「大将に勝つ!」
「腹一杯飯を喰う!」
「…あのなぁ、なんだそのガキみたいな願い事は」
「貴様こそ、そういうことは己の力で叶えるものだっ!」
「私はやはり、世界平和でしょうか…」
「規模の大きな願い事ですこと。なら私は、世界征服にしようかしら」
「あら、一生分のお酒ではないのですね」
「ウルト…貴方ねぇ…」
「…たった一つというのも、存外難しいものですね」


「……さて、皆はどんな願いを書いたのかな?」


『家族皆が元気で健康に過ごせますように』
『皆、笑ってる』
『大好きな人がみーんな幸せでいられますように!』
『大切な人達が、笑顔で過ごしてくれますように…』
『國と民と大切な人達に末永き安寧を』
『大切な人たちが幸せに過ごせる世界であれ』
『俺の大事な人達の幸福を願う』
『世界中の生きとし生ける者達に、幸福と安寧をもたらし下さい』
『私が大切に想う方々が幸せなら、満足ですわ』
『大切な者達が幸福に生きられる平和な世が、末永く続くよう』

「……なんだ。皆、願う事は同じ、か」

『愛する者達に末永い幸福と安らぎを』


*ベナとアル ツイッタで頂いたネタ

「…アルルゥ様、もう部屋でお眠りになった方が宜しいですよ」
「……や…おと〜さんも、お姉ちゃんも…まだおしごとしてる……」
「…眠いのでしょう?貴方が我慢して起きていては、お二人も心配なさいますよ」
「…うみゅ、だって…アルルゥ一人で眠るの…やだ…」
「…お寂しいのでしたら、アルルゥ様がお眠りになるまでお傍にいましょう」
「…眠るまで?途中でいなくなったりしない…?」
「はい。約束します」
「…約束…」
(小指を差し出す)
「はい、約束です」
(小指を絡める)
「…ありがと…」
(にこっと笑って、ベナウィの膝にことんと頭を乗せて、暫くすると寝息が聞こえてくる)
(ベナウィ、アルルゥの頭を優しく撫でつつ)
「…お休みなさいませ…」