診断を小話っター4



*寝てる誰かにダイブ!したらこんな反応されたよ診断がツボって!(笑
*寝てるとこにイタズラとか、そういうシチュが大好きなんで!(笑

*瞬と睦と尊。



作中一族:R2周目


瞬しゅん


睦むつみ 尊の双子の兄



尊みこと 睦の双子の妹



睦と尊

 ふと、目が覚めた。あまりよく眠れなかったせいか、眠りが浅かった。夜は明けておらず、よく知った気配がそばにあった。
「……何……?」

 自分でも、少し驚くような迷惑そうな声音になった。息を飲んだ気配がして、彼は立ち去ろうとした。
 早く、行ってしまって。でなければ、わたしは…。祈るように、丸くなって自分を抱き締めても、小さな震えは止まらない。

「…寂しくて…」

 今までに聞いたことのない、弱々しい声。ごめん、と小さく呟く声に、尊は起き上がった。びっくりして振り返った睦の顔は、今にも泣きそうで。

「……馬鹿だね……」

 それは、自分に向けて言った言葉だったけれど、睦は俯いてしまった。
 腕を取って引っ張れば、不意をつかれた睦はよろけて、布団の端に膝をついた。

 寂しかったのは、同じ。一人が怖かったのも、同じ。
 いつまでも二人でいてはいけないと、勝手に思い込んで、気を張って、無理をしていたのも、きっと同じ。

 生まれてからずっと、一緒だったのに。
 これからも、ずっと一緒なのだから。

 いつかは離れたとしても、今はまだ、甘えさせてください。
 慣れた温もりが、今度は心地よい眠りに誘ってくれると、そう思えた。

**********

診断:寝ている尊にダイブしてみた!迷惑そうに「……なに」って言うから「ちょっと寂しくて…」って呟いたら、ため息をつきながら「バカだなー」と腕を引っ張り布団に入れられた。

まだ屋敷に来たばかりの二人。
別々の部屋に寝かされて、慣れなくて…っていう。
だとしても、睦がシスコンすぎるけどね!(笑




瞬と睦と尊

小さな足音で目が覚めた。襖を開ける気配。息遣いは二つ。そっとこちらを伺って動かない。

「……何だ」
 振り向かず、声をかけた。周囲は薄暗い。朝の気配は近いようだが、まだ起床する時刻でもない。そんな中起こされて、声音に険がこもってしまった。
 怯えた様子で息を飲む音が聞こえた。緊張に唾を飲む音も。
 しばらく、戸惑うような沈黙があった。

「……寂しいって、尊が…。俺、俺じゃだめなんだ…!」

 勇気を振り絞ったのだろう。声は震えていたけれど、力強かった。

 何故、俺なんだろうか。
 こういうときは、女性の方が適任だ。
 当主になったからか。…たぶん、違う。
 起き上がって、初めて二人を見た。随分と大きくなった。もう数か月で、元服する。それでも…寂しいのだ。

 「……来い」

 布団を捲って示すと、自分たちで来たくせに躊躇があった。この反応を、期待していなかったのかもしれない。自分でも少し、驚いているくらいだから。
 尊が睦の手を放して駆け寄った。すぐに睦も追いかけてきた。控えめに瞬の着物の裾を握る尊の手が、震えている。睦の手がそれに重なった。

 尊の肩に、枕元の着物を着せかけた。
 してやれるのは、それだけだった。

 夜が明けるまで、ただ、いてやることしか、できない。

**********

診断:寝ている瞬にダイブしてみた!イライラしながら「……なに」って言うから「ちょっと寂しくて…」って呟いたら、少しムッとして布団をまくり「入りなよ」って言ってくれた。

紬がいなくなった日の夜明けってことで。
ダイブ、してないなー^^;
あと、診断は軽いのに、ネタは薄暗いのが多いのは、たぶんわたしの仕様がこれだからだと思う^^;




睦と尊

 イライラと、眠れない夜を過ごした。眠れない夜だったのは、彼女も同じだが、理由は正反対だった。睦の枕元におずおずと座る彼女を、追い払うことなんて出来るはずがないけれど。

「…どうしたんだ?」

 聞かずとも、わかっている。それでも、他にどう言えばいいのかわからないのだ。

「……眠れなくて……」

 答えも、予想通りだった。尊の頬は、ほんのり桜色に染まっている。幸せそうな微笑。兄として、喜ぶべきことだった。妹が、幸せを得ようとしているのだ。

 それでも。

 どかっ、と派手な音で枕を蹴飛ばして。
 大人げない自分が情けなかった。

**********

診断:寝ている睦にダイブしてみた!眠そうに「どうしたのー?」って言うから「寝れない…」って呟いたら、少しムッとして思い切り蹴飛ばされてしまった。

尊が氏神として他家様に御呼ばれされる前夜ということで!(笑
ネタがタイムリーすぎてびっくり(笑